中等部3年生の有志生徒が社会科見学に行ってまいりました。今回は希望者が多かったため、3つのグループに分かれての実施となりました。

1グループは一日かけて国会議事堂見学と東京地裁での裁判傍聴、2グループは横浜地方裁判所にて刑事裁判傍聴会、という形で、総勢53名の生徒が参加し、学びを深めることができました。社会科の公民という科目では1・2学期を通して、日本国憲法の内容にある「基本的人権」や「裁判所」「国会」「内閣」と政治について勉強しています。机上で理論だけ学ぶのではなく、出来るならば現地で実物を見て学ばせたいという思いから生まれたのが今回の企画です。

●「永田町・霞が関ツアー」（国会議事堂・東京地方裁判所コース）

　午前は国会議事堂見学、午後は東京地裁にて刑事裁判傍聴、と一日かけて、国の政治の中心を回るコース。国会見学では、議事堂内を議員秘書の方の詳しい説明を聞きながら見て回ることができました。中央広間の天井の高さに圧倒されたり、議事堂内では偶然通りかかった政党の党首に声を掛けていただいたり、衆議院本会議場の傍聴席から議員の席を見下ろしながら、知っている議員の名札を発見したり、議事堂の廊下のさまざまなしかけや、郵便ポスト（シュート）の説明に感心したり…テレビや新聞の報道でしか目にすることのない政治の世界を実際に目で見ることができ、多くの「気づき」や「学び」がありました。

●「刑事裁判傍聴会＠横浜地方裁判所」

教科書の中でしか知ることのできない裁判のしくみや、裁判に携わる職業を身近に感じることができた一日でした。また、刑事裁判で裁かれる被告人の様子や、緊張感のある法廷の様子、そのような中での検察官、弁護士、裁判官のやり取りなど、教室の中だけでは学べない多くのことを実際に目で見て、耳で聞くことで、参加した生徒たちは多くのことを五感を通して感じ取ってくれたことと思います。

参加生徒の事後学習を何らかの形で学年全体に共有していけたらと思っています。