11月12日~15日、高等部2年生は京都奈良修学旅行に出かけました。
初日は奈良を訪問し、東大寺大仏殿と奈良公園付近を散策しました。大仏の大きさに圧倒されつつ穴くぐりに挑戦した人、英語の授業で勉強した阿修羅像と八部衆を見て興福寺を堪能した人、鹿と戯れた人…天候にも恵まれ、それぞれ存分に楽しみました。
2日目は、まず4つのコースにわかれての奈良研修です。「風を感じるサイクリングツアー」では、酒船石などの遺跡群を楽しみ、石舞台古墳の大きさに驚かされました。のどかな風景の中を走ることができて爽快だったと好評でした。「日本仏教の源流を巡る、法隆寺・薬師寺コース」では、丁寧な解説とクイズを交えながら、それぞれのお寺の見所に触れました。日本史の授業で学んだ仏像を見られて良かったという声があがり、事前学習も踏まえた有意義な研修になりました。
「卒業生ガイドと巡る万葉文化館・明日香村タイムトラベルコース」では、現在万葉集の若手の研究者である卒業生が、興味深い解説をしてくれました。森村の卒業生ということで話しかけやすく、すばらしい機会だったと参加生徒も大満足でした。
一番人気の「自然と歴史の静寂、長谷寺を巡る旅」は、バス2台で訪れました。399段の登廊を上がっていく途中で、森村生にサッカー指導をしていた方と偶然出会い、思いがけないご縁を感じました。静かな自然の中で心が浄化されたような気分を味わいました。
午後は、醍醐寺の特別拝観です。はじめに、森村の卒業生である住職による法話を拝聴しました。「奪い合うのか」「分かち合うのか」どういう生き方をしたいのか、考えてほしいとのお言葉、胸に染みました。その後、舞妓さんによる舞も鑑賞しました。鑑賞後には同年代の舞妓さんに次々と質問がでて、印象深い時間となりました。夕食後は、ライトアップされた三宝院庭園を拝観し、幻想的な雰囲気に浸りました。そして一路京都へ。

3日目は、京都のタクシー研修です。着物体験をしたグループも多かったようで、この日が最も満足度の高い一日でした。
「着物が趣深い」「しっかり事前に計画を立てたことで当日スムーズに移動し、散策することが出来た。運転手の方もとても優しくて、写真を撮ってくれたり色々なお寺の豆知識も教えてくれたりして、とても教養が深まった」など、それぞれのグループで存分に楽しめたようです。
4日目の最終日は、京都コース別体験と天龍寺・嵐山散策です。東映太秦映画村は、タイムスリップしたような場所で、童心に返って思い切り楽しむ姿が印象的でした。お干菓子・和菓子・抹茶体験では、自分で作った和菓子をお抹茶とともにいただき、和敬清寂のような気分を味わえました。

生八つ橋・願ひ饅頭体験では、みんなで楽しく作れたようで、難しいながらも満足できる体験となりました。
手びねり清水焼き体験では、師匠の技に感嘆する人が続出。初めてろくろに触れて嬉しいという声もありました。
友禅染体験に参加した人は、面白い体験だったしお土産にもなったのでよかったなど、自分の作品にご満悦の様子でした。
準備段階から学年の何十人もの生徒が企画や運営などさまざまなスタッフとして関わり、この学年の仲間と最高の思い出を作ることを目指した旅行です。旅行後のアンケートでは、「『今回の旅行が今までで一番楽しい』と友だちと何回も話すほど貴重な体験ができた」、「この仲間の空気感がとても好き。かけがえのない思い出になった」などの感想が寄せられており、非常に満足度の高い行事となりました。

