PAGE
TOP
PAGE
TOP

メニューはこちら

最近の森村

2025.07.30 最近の森村

【高等部1年生】「探究Day」開催 ~答えのない問いに挑み始めた2日間~

7月23日・24日の2日間、高等部1年生を対象とした「探究Day」が行われました。

「探究Day」の目的は、本校独自の探究学習プログラムで、問い立て、スケジューリング、フィールドワーク、実験、修正、レポート作成などに取り組み、生徒自らが立てた問いをそれぞれの視点で情報分析・比較・統合し、その成果を言語化して他者に伝える技術を養うことです。

高等部1年生の「探究Day」は、次年度の高等部2年生で本格的に始まる個人探究に向けた準備段階として位置づけられ、この2日間で、生徒たちはテーマ選定から中間発表までの準備をグループで取り組みました。

1学期を通して、「ペーパーブリッジ(紙で橋を作り、どれだけの重さに耐えられるかを検証する活動)」と「森村学園を200年存続させるには?」という2つの課題に生徒たちは文系・理系で分かれて取り組み、協働的な学びを重ねてきました。今回、1学期末の「探究Day」では、いよいよ一人ひとりが興味・関心のある分野に基づいて自らテーマを設定し、本格的な探究プロセスへと踏み出しました。まずは、生徒自身が「何に興味・関心を抱いているのか」「どのようなことを知りたいのか」など自身と向き合い、テーマが似通っている者同士でグループを編成します。教員からは「テーマと研究背景が最も大切」と助言され、どのグループもテーマ設定に大いに悩みながらも、グループ内で対話を重ね、自分たちの問いの設定にこだわり抜きました。

 

この2日間の目標は中間発表まで進むこと。各班が仮説や視点を明確にし、中間発表準備に取り組む様子からは、生徒たちの探究にかける熱意がひしひしと伝わってきました。3学期には、全グループによるポスターセッション形式での最終発表が予定されています。

夏休みには、各自で企業や専門機関などにアポイントを取り、実際の現場の声や情報をもとに研究をさらに深めていきます。この期間は、研究テーマに対して繰り返し「問い」・「疑問」を立て続けることで、テーマに関する理解を深めながら、課題研究全体で明らかにしたい問いに突き進むリサーチクエスチョンの時間となります。

高等部1年生は、自分が持つ力を駆使して高める2日間の「探究Day」を通して、答えの用意されていない問いに挑む第一歩を踏み出しました。最終発表でどのような視点や方法が展開されるのか、楽しみです。