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グローバル教育

2023.08.24 グローバル教育

海外からお客様をお迎えしました!

1学期終業式の日、生徒の皆さんは、高等部玄関に見慣れない国旗がはためいていたのに気づいたでしょうか?
 
実はこの日の放課後、国費留学生として日本で勉強をしている各国の教育行政官のみなさんが森村学園を訪れ、実際の教育現場と現場実践を視察しました。日本の教育を参考に、自分の国に持って帰る知識を蓄えるだけでなく、実際に現場がどうなっているのか説明を受け、現場の先生とのディスカッションで意見をぶつけ合います。まさにガチンコの国際交流!
今回本校を訪れてくださったのは、バングラデシュ政府、カンボジア政府、ソマリア政府の教育行政官のみなさんと、セッティングをしてくださった日本の文部科学省 トビタテ!留学JAPANの方。そうです。冒頭の国旗は、これらの国々の国旗でした。もちろんみなさん、自分の国の国旗が翻っているのを見て、大いに喜んでくださいました!
   
ご一行は学校に到着するとすぐ、図書館でブリーフィング。国際交流・多言語教育センター長が対応し、日本の戦後教育史の流れや教育内容の変遷、学習指導要領の観点の移り変わりなどについて説明した後、各国の事情に合わせた質問をもとに、熱いディスカッションが行われました。教育行政官のみなさんも真剣です。
熱を帯びたディスカッションがひと段落したあとは校舎見学です。外国の学校は、生活様式の違いを反映してそれぞれユニークなところや、そもそも発想の全く違うところがあちこちに目につきます。私たちが普段当たり前と思っている教室も、外からの目を通すと、俄然面白い発見が山盛りに見えてきます。へー、そこに興味をもつんだ! というところがたくさん! 面白いですね。
また、バングラデシュとソマリアの方はイスラム教徒ということで、短い訪問時間の合間に2回、お祈りの時間が入りました。日本では宗教は「文化」として扱われますが、宗教を信仰するということには「文化」以上の意味があります。まさに生活そのものと言ってもいいのかもしれませんね。
最後はホールにご案内したのですが、ディスカッションの熱が冷めやらず、ステージを使って即席のTED Talkが! 生徒のみなさんとご一緒できなかったのは残念でしたが、大いに盛り上がった訪問となりました。
各国の教育行政官のみなさんは、今後それぞれのお国に戻り、教育行政の仕事を担って行かれますが、それぞれの国の事情があり、その課題や対策も様々です。そしてそれは、私たちが日常を過ごす日本の教育においても同じこと。先進国、発展途上国という色分けに意味がないことはもう明らかですから、共通の「教育」という課題に対して、お互いの立場から真剣な意見交換ができた、本当に貴重な1日でした。
各国のみなさんとは、今後の交流の可能性も含め、今後も連絡を取り合う約束をしました。いつの日かまたお会いし、ともにより良い教育を目指して、意見を交わしたいですね!