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グローバル教育

2020.11.11 グローバル教育

Global Teacher Prize受賞者 正頭先生との交流会

11月5日(木)、立命館小学校教諭、ICT教育部長の正頭(しょうとう)英和先生と職員の交流会が行われました。

正頭先生は2019年に、世界の教育に大きく貢献した教師を表彰する「グローバルティーチャー賞(Global Teacher Prize)」で、世界約150か国、約3万人の中から、日本人小学校教員初のトップ10に選ばれました。これは、「海外の人に京都の観光名所を案内しよう」をテーマに、小6の生徒たちがマインクラフトを使って歴史建造物を再現し、さらにSkypeで海外の学校から感想をもらう等の交流を行った授業が評価を受けたものです。

グローバルティーチャー賞とは、英国の世界中の子供たちの教育水準向上を目的とした慈善団体「バーキー財団」が設立した、世界の優れた教師に贈られる賞。日本での知名度はまだまだですが、教育界のノーベル賞とも言われる権威のある賞であり、2015年から毎年開催されています。

交流会では、教師の経験もある俳優のヒュー・ジャックマン氏がナビゲーターを務めた、ドバイでの素晴らしいアワードセレモニーの様子等も楽しくお話しいただきました。
Global Teacher Prize Award Ceremony(2019年グローバルティーチャー賞アワードセレモニーの様子)

https://youtu.be/rX5pLeLflzY

ちなみに過去、日本からは、2016年にトップ10ファイナリスト1名、2018年にトップ50ファイナリスト1名が選出されています。

交流会の中で頂いたプレゼンテーションのテーマは、「これからの先生に求められるチカラ ~ICT活用のその先へ~」。未来を予測するのが難しいこの時代に、未来を持つ子供たちのために、どんな風に教育を変えられるのかというお話でした。

みんながスマホを持つこの時代においては、知識の差はテクノロジーで埋めることができる。となると、今や学校の役割は知識を詰め込むことでなく、体験させることに変わってきた。教える内容は同じでも、何かを作らせたりして体験的に教える方法を考えるのがこれからの学校ではないだろうか。また、ICTによって時間と距離の制約がなくなったので、これまで無理だった体験も可能になってきている。

これからの時代に求められるスキルは、問題の正解を出すことではなく、問題そのものを発見する力であり、そこから自分なりの答えを導き出すこと。そして、その問題を発見する能力をいかに育てるかが、これから求められる教育ではないだろうか。子供のやる気にいかに大人が寄り添い、それを学びに変えられるかどうかが、これからの教育の一つの転換点になる。といったことを、失敗例も含んだ具体例や体験を交えて、お話しいただきました。

また最後に、テクノロジーで埋められないものとしてコミュニケーション能力をあげ、「コミュニケーションというと、スマイルとかよくしゃべることなどと思われがちだが、それは性格。コミュニケーション能力は、テクニックであり、ちゃんと教えてあげることが大事。それを突き詰めたのが、ランゲージアーツということになるでしょう」と、本校の取り組む「言語技術」にも触れていただきました。

森村学園中等部高等部が推進する「未来志向型教育」に共通することも多く、また新しい考え方、見方のヒントもいただき、大いに刺激になった交流会でした。

正頭先生、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<参考リンク>

バーキー財団 グローバルティーチャー賞報告会レポート

https://www.watch.impress.co.jp/kodomo_it/teachers/1191180.html