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グローバル教育

2021.08.06 グローバル教育

ことばは様々な形を取って…~国際信号旗~

こんにちは。国際交流・多言語教育センターです。

森村学園も夏休みを迎え、生徒たちも、部活に汗を流したり、図書館や自習教室でそれぞれの課題に取り組んだり、講習の後、どうしても確認したいことを先生に質問したり、主体的に学びに向かう姿があちこちに見られます。もちろん、学校以外の場所でも、それぞれの活動に取り組んでくれていることと思います。

そんな中、いつもは国旗がかかっているガレリアの空間に見慣れない旗が翻っています。7月は「北米月間」で、国旗はアメリカ合衆国とカナダの2枚、8月には「多文化月間」の割り当てがなく、ガレリアの空間もすこしゆとりがあるのです。


ちょっと国旗のようにも見えるカラフルなこの旗ですが、これは船同士の交信などに使われる「国際信号旗(International Maritime Sign Flags)」というもので、国際的に使われている共通言語です。近いところだと、横浜港の氷川丸や日本丸、横須賀港の記念艦三笠のマストにも翻っているのを見ることができます。ちょっと前にスタジオジブリの映画『コクリコ坂から』でも紹介されたので、ご存知の方も多いかもしれません。実はこれも多言語なんですね。

この旗は、一枚ずつに「私は潜水夫をおろしている」などの意味が充てられているのですが、いくつかの旗の組み合わせでも、いろんな意味を表すことができ、それとは別に、それぞれの旗にアルファベットや数字の一文字も充てられているのです。というわけで、本校の旗も、ちゃんと読み取るとメッセージになっています。

最初はこんな感じでしたが、

試験初日からこういう風に

張り替えられました。

夏休み中の今はこんな風に

なっています。ちょっと夏っぽくっていいでしょ?

コード表を付けますので、みなさんもぜひ解読してみてください。興味のある人は、結構奥の深いものなので、勉強してみてくださいね。港に行くのが楽しみになりますよ!

森村学園の校歌には「大和錦の織りばえを、外国(とつくに)までも示さまし」と、自分たちの力、できることを、海を越えて世界に発信しようという気概を歌った一節があります。

学園の設立から今年で111年。それよりずっと前に希望と気概に燃えて海を渡り、今に続く一大ビジネスを成功させた創立者、森村市左衛門先生とその弟、森村豊(とよ)先生。ニューヨークに渡る豊先生の頭上のマストには、どんな信号旗が上がっていたんでしょうか。

森村学園でも、未来という大海原にまさに漕ぎ出そうとしている気概溢れる生徒たちに、この旗で希望に満ちたメッセージを届けていきたいと思っています。