先日、年中・年長のお兄さんお姉さんの舞台を、予行練習で観る機会がありました。
少し長い時間ではありましたが、最後までじっと舞台に目を向けていた桜組の子どもたち。
終わった後には、こんな声が聞かれました。
「長かったけど、すごかった!」
「歌が大きくて、かっこよかった」
「大好きなカブトムシが出てきて、楽しかった」
「お話が面白かった」
「ぼくたちも、マイク持ってお話したい!」
迫力ある表現に圧倒されながらも、
その世界に引き込まれ、目を輝かせる子どもたちの姿がありました。
“観る”という経験が、子どもたちの心の中に、「やってみたい」「自分たちもできるかもしれない」
という芽をそっと残してくれたように感じます。

その後、自分たちの舞台の様子を、録画でみんな一緒に観ました。
画面に自分が映ると、思わず笑顔になったり、
「ここ、ぼくだよ」「〇〇ちゃん、がんばってるね」と声を掛け合ったり。
舞台に立っている“自分”を客観的に見ることで、少しずつ自信が育っていく様子が見られました。

当初、桜組の舞台は、担任も一緒に立ち、安心感の中で演じることを考えていました。
しかし練習を重ねる中で、子どもたちの口から
「自分たちでできるよ」「先生聞いてて」
という言葉が聞かれるようになりました。
その表情はとても生き生きとしていて、
“やらされている”のではなく、“自分たちでやる”という気持ちに満ちていました。
そこで本番は、子どもたちに任せ、桜組の子どもたちだけで舞台に立つことにしました。

年少のこの時期に、「自分たちでできる」と感じられる経験は、結果以上に大切な育ちの一歩です。
うまくいくことだけでなく、挑戦しようとする気持ちそのものを、私たちは大切にしています。
明日の本番は、子どもたち一人ひとりが、安心して、楽しく、
そして誇らしい気持ちで舞台に立てる時間になることを願っています。
保護者の皆様には、完成度や出来栄えではなく、
ここまでの過程の中で育ってきた子どもたちの自信や、友だちと一緒にやり遂げようとする姿を、あたたかく見守っていただけたら幸いです。
桜組の子どもたちにとって、そして保護者の皆様にとっても、心に残るクリスマス会となりますように。



