舞台を使った練習が始まりました。
子どもたちにとって「舞台の上で表現する」という経験は、少し特別で、ちょっとだけドキドキするものです。
舞台にあがる前には、毎回、
「舞台に上がるときの約束」や「気をつけたいこと」「頑張りたいこと」を子どもたちと確認してから練習に向かいます。


不思議なのは、教員が具体的な言葉を提示したわけではないのに、子どもたち自身の言葉でどんどん具体的なアイデアが出てくることです。
「ゆっくり歩く」
「前を見て立つ」
「元気な声で歌う」
「カマキリみたいにカッコよくポーズする」
そのひとつひとつに、驚かされました。
自分たちで言葉にすることで、自然と心の準備が整っていくのだと感じます。
舞台に立ってみると、
高い台の上に立ったときに感じるワクワク、
たくさんの視線を意識してふっと胸がきゅっとなるような恥ずかしさ、
お友だちと声を合わせたときに生まれる一体感、
そして役になりきって表現する楽しさ。
子どもたちは、そのすべてを身体いっぱいに受け取りながら挑戦しています。
友だちと一緒に役を作り上げること、先生と一緒に物語の世界に入り込むこと。
劇あそびの延長として楽しみながら、少しずつ「舞台で表現する」という新しい経験を積み重ねています。
本番に向けて、子どもたちの心がどのように動き、どのように育っていくのか。
そのプロセスを大切に見守っていきたいと思います。




