子どもたちがずっと楽しみにしていた焚き火を行いました。
今回のねらいは、
①焚き火の作り方(素材)を知る
②スターターで火をつける体験をする
③火の暖かさや危険性を知る
④焼きりんごやマシュマロを味わい「美味しい」を感じる
の4つです。
☆火を「つくる」経験
前日には、子どもたちが森で“燃えるもの探し”をしました。
年長さんが、細い枝が燃えることを教えてくれました。

当日は杉の葉、小枝、新聞紙、細い枝、太い枝……焚き火の土台作りをする山本さんを見守りました。


スターターを使って麻紐に着火することにも挑戦しました。
火花がついてもすぐ消えてしまったり、角度や力加減が難しかったり……。
「山ちゃんすごいなぁ」と粘り強く、何度も挑戦し続ける子がいました。
そしてついに、パッと麻紐に火がつく瞬間を迎えた子も。
「ついた!」「できた!」という表情には、大きな達成感がありました。

☆火の“性質”を五感で学ぶ
焚き火が燃え始めると、子どもたちは火のそばでたくさんのことに気づいていきました。
- 近づくと“あたたかい”“熱い”
- 煙が来ると「くさい」「この匂い好き」
- 煙が動き、当たらないようによける
- マシュマロやウインナーを近づけすぎると焦げること
- 焼くためには“待つこと”が必要なこと
焚き火の前で、自然と火の扱い方や危険さ、工夫、タイミングを学んでいきました。

☆「おいしい」につながる喜び
りんごを火に入れると「ジュージュー音がする!」と気づく子がいました。
アルミホイルを開けると、バターとりんごの甘い香りがふわっと広がり、子どもたちの目がきらきら…。
マシュマロも、焦げ目がつくまでじっくりと焼き、
「とろとろだ!」「あまい!」と、とびきりの表情で味わっていました。

☆体験が“学び”になる
本物の火を前にした時間は、教室では学べないことばかりです。
火のつき方・燃え方・危険さ・暖かさ。
待つことの大切さ。
自分でできたという自信。
そして、自然の中で“本物を体験する”からこそ育つ感性。
今回の焚き火は、
「知る」→「やってみる」→「感じる」→「気づく」 →「できた!」
という体験の積み重ねでした。
五感をフルに使った学びが、今日の子どもたちの表情にあふれていました。
これからも、こうした“本物の体験”を大切にしていきたいと思います。


協力してくださった山本さん、保護者の皆様、ありがとうございました!



