年少桜組の子どもたちは、毎日の“発表”の時間が大好きです。
「週末にこんなことをしたよ!」と、家族との楽しかった出来事を嬉しそうに話してくれます。
「滑り台がたくさんある公園に行ったよ」
「水族館でお魚みたの」
「キャンプしたんだ!」
そんな発表が続く中で、子どもたちの心に自然と“キャンプ”という言葉が残っていきました。

☆森に行くと、あそびがつながっていく
森あそびの時間、子どもたちは自然と“キャンプごっこ”を始めました。
枝を拾いながら、
「これくらいの木なら燃えるかな?」
「もっと太いの、いるんじゃない?」
と、“太さ”や“大きさ”を比べ、相談しながら集めていきます。
気づけば、遊びは「焚き火ごっこ」へ。
そしてその輪の中から、
「マシュマロ焼きたいね!」
というつぶやきが広がりました。
☆映画タイムでさらに広がったイメージ
昼食後の“映画タイム”では、子どもたちの興味関心が高いものを一緒に見ることがあります。
「焚き火ごっこ」が盛り上がっていたある日、
マシュマロを焼いている動画 をみんなで検索して見てみました。
「こんなふうに焼くんだ!」
「おいしそう〜!」
映像を見たことで、子どもたちの中にあった“焚き火”や“マシュマロを焼く”イメージがさらにふくらんでいきました。
枝に紙を巻いてセロテープでつけ、“焼けたマシュマロ”を楽しむ姿も見られるようになりました。
☆子どもたちのイメージを”本物の体験”に繋げたい
こうした遊びの姿を見ていると、
「子どもたちのイメージを、いつか本物の体験につなげたい」
という思いが教員として、湧いてきました。
ちょうどその頃、野外で算数の研修でお世話になっている 山本さんが来園される日 があることを思い出しました。
「この日に、子どもたちが憧れている“焚き火”の活動を一緒にできたら…」
子どもたちの遊びと、学びの機会がつながっていくような予感がしました。
☆とても意欲的だった「焼くもの」相談タイム
そして迎えた“相談タイム”。
「どんなものを焼きたい?」と問いかけると、子どもたちの手が一斉に挙がりました。
「ウインナー焼きたい!」
「リンゴも焼けるよね!」
「マシュマロもぜったい!」
子どもたちの表情は真剣で、意見は次々と出てきます。
“自分たちがやりたいこと”を言葉にする姿は、とても意欲的で頼もしく感じました。
☆ハロウィンの経験がしっかりつながっている
また、子どもたちからはこんな声も。
「この前みたいに、自分たちで買いに行けばいいじゃん!」
ハロウィンの時に、自分たちでお菓子を買いに行った経験が生きているのです。
「自分で選ぶ」
「自分で買う」
その成功体験が、今回の焚き火でも自然と“やりたい”につながっていることに、子どもたちの育ちの積み重ねを感じました。





