「120余年の絆を経て」
令和7年4月15日、森村学園中等部・高等部(横浜市緑区:岡真由美校長)は、日本女子大学(東京都文京区:篠原聡子学長)と高大連携に関する協定の調印式を行いました。
【森村学園と日本女子大学との絆】
森村学園の創立者森村市左衛門は、幕末から明治期の荒波を乗り越え、日米貿易の先駆者として活躍した実業家です(現在のノリタケ、TOTO、日本ガイシなど森村グループ企業の創設者でもあります)。当時女子教育への規制が強い中、市左衛門は国が発展するためには女子教育が近代化され改善されなければならないと確信。その後、市左衛門は日本女子大学の創立者成瀬仁蔵先生の女子教育に対する強い信念と使命感に賛同し、女子寮、教育学部、大学講堂などの建設費用を森村豊明会(日本における民間助成財団の草分けとして設立)を通して寄付しました。1906年(明治39年)に開校した日本女子大学附属豊明小学校と幼稚園の「豊明」という名称は、1899年(明治32年)に亡くなられた市左衛門の弟豊(とよ)と長男明六(めいろく)への鎮魂の思いから命名された森村豊明会にちなんで名づけられました。このことは成瀬仁蔵先生と市左衛門の崇高な教育観が共鳴し合った深い絆の結果と言えるでしょう。
【連携の概要】
(1)日本女子大学科目等履修生(高等学校生徒コース)における森村学園高等部生の受け入れ
(2)日本女子大学への推薦枠の拡充
(3)特別出張授業
(4)教育および進路に関する情報交換
(5)その他、具体的な教育交流・連携活動の内容は双方で協議の上で決定する。