PAGE
TOP
PAGE
TOP

メニューはこちら

校長 江川 昭夫からのメッセージ
WEB校長室

2021.12.23 WEB校長室

校長メッセージ【第51回】~嬉しい出来事を共有させてください~クリスマス特別篇

こんにちは。校長の江川です。

先日、ある先生から、学内の教職員メールに「嬉しい出来事を共有させてください」というタイトルで発信がありました。

以下、発信内容です。

先ほど卒業生が電話をかけてきてくれました。
今朝、とても嬉しいことに出会ったので、先生にお知らせしたくてご連絡しました、とのことでした。

今朝8時頃のことです。
中央林間駅の小田急線と東急線を結ぶ通路に、年配の方が倒れていたそうです。
数人の人だかりがその方を囲み、心配そうにしていたそうです。

駅員さんも駆けつけてきて、その卒業生も気づいて駆け寄りました。
「自分は医師です。救急隊が到着するまで対応します。」と言ったあとで、
倒れた方を心配そうに囲んでいた4~5人が森村の、恐らく女子中等部生たちであることに気づいたそうです。

駅員さんを呼んでくれたのも彼女たちだったようです。
この卒業生はそれを見て感動し、(森村っ子って本当に優しくていいなぁ)と目頭が熱くなってしまったそうです。

通学途中の急いでいるときに、倒れた方のそばに寄り添って大人たちにしっかりバトンタッチできるまでいてくれた生徒たち。

改めて自分が森村の卒業生であること、我が子を森村に通わせたことを良かったなぁと思い、森村っ子を誇りに思ったそうです。
その子たちが誰かわかったら褒めてあげてください、とのことでした。

世知辛い世の中で、心の優しい人に育っている彼女たちに胸が熱くなると同時に、
医師として立派になり、救急隊にバトンタッチするまで見守り、
また生徒たちの姿に感激してわざわざそれを連絡してくれる心優しい卒業生にも胸が熱くなりました。

今、立派に医師をしているこの卒業生は1998年卒業のTくんです。」

更に、このお話を共有して下さった教員からは、次のようなメッセージをいただいています。

「彼は外科医として頑張っていて、今の自分があるのは、今まで出会った友達や先生、そして家族のお陰だと心から思っているそうです。日頃、通学マナーの注意が多い中、よい行いをした生徒たちを誉めてあげるチャンスは嬉しいことです。」

本当に、本当に、嬉しい出来事でした。

と同時に、今年の6月16日の校長メッセージ【第43回】~心温まる朝~

https://www.morimura.ac.jp/jsh/principal/2021/06/1930/

で、次のような話を紹介したことを思い出しました。

「駅のホームで、森村学園の生徒が電車を乗り過ごした他校の小学生を助けていた光景をご覧になった方が、学校にお電話を下さったという内容です。

先日、そのお電話を下さった方からお手紙を頂戴しました。
(9月30日の校長メッセージ【第48回】 ~新しい経験に向かって~)https://www.morimura.ac.jp/jsh/principal/2021/09/2267/

3か月も経過しているのですが、どうしても、あの時の森村生の行動が心に残っていて、連絡せずにはおられなかったのだそうです。それが、HPでも話題になっていることを知って、とても驚かれていました。そんな経緯で直接お目にかかることもできました。お礼を申し上げることもできました。

お話を伺うと、ご自身も中学生のお嬢さんがいらして、常々、「おもいやり」を持った行動ができるか、ということを伝えていらっしゃるそうです。そういう方だからこそ、本校生徒の行動に目が留まり、また、心配して声をかけてくださったのだと思います。ご家庭でも職場でも話題にしてくださったそうで、本当にありがたいことです。

また、校訓である「正直・親切・勤勉」をまさに実践してくれた本校生徒のことも、改めて誇らしく思いました。「正直・親切・勤勉」は、校訓だから大事なのではありません。とても大事な普遍的な人間性の基盤だからこそ、大切なのです。

「心温まる朝」の最後に私は次のようなことを書きました。
「人には、“いつか来た道”と、“いつか行く道”があります。
来た道は経験してわかるところがありますが、行く道は誰もが未経験です。
でも、未経験なことは、情報を収集し、想像力を働かせることで補うことができます。」

今回、これにもう少し付け加えることにしましょう。

いつか行く道、つまり未踏の道を恐れずに歩くために、経験の浅い生徒のみなさんの年代でしたら、柔らかい頭をもって、情報収集力と想像力を発揮してもらいたいと思います。さらに、人は経験を積んでいくと、その経験の厚みが、“いつか行く道”への自信を持たせてくれるようになります。だからこそ、学校ではみなさんに様々な経験を積んでもらいたいと願っています。その経験を大切な糧として、広い視野を持って、成長してもらいたいのです。

また、みなさんがお父さんやお母さんから日頃言われていることは、お父さんやお母さんの「いつか来た道」の経験からの言葉かもしれない。そんな視点を持って受け止めてみたら、また違う世界が見えてくるかもしれません。

今回、お話を伺って、改めてそんなことを感じました。

本年6月と12月に共有された二つの善行、本当に、本当に、本当に嬉しい限りです。

主な善行2つですが、知られていないみなさんが心に秘めている善行もたくさんあると思います。

校訓「正直・親切・勤勉」に基づいた行いに、サンタさんを通じて、プレゼントをあげたい心境です。Merry Christmas and A Happy New Year!


中等部・高等部 校長 江川昭夫