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校長 江川 昭夫からのメッセージ
WEB校長室

2021.12.10 WEB校長室

校長メッセージ【第49回】~入試問題解説会の「応援メッセージ」から「試合を楽しんできたいと思います」~

こんにちは。校長の江川です。

新型コロナウイルス感染者数が減少傾向で、あと少しで先が見えるかな? と思っていたら、新たにオミクロン株が出現し、次の波が来るのではないかと、またまた、先が見えなくなりました。
しかしながら、私たちがやることは決まっています。現在のこの感染者減少からわかるのは、マスクをつける、手洗いうがいをする、三密をさけるといった、私たちが地道に続けてきた対策が間違っていなかったということです。今後も「油断大敵」ということを忘れずに、感染症対策を続けていきましょう。

12月4日(土)森村学園中等部 入試問題解説会が実施されました。
保護者の皆さんには、私から「応援メッセージ」を送りました。
みなさんにも伝えたい内容ですので、ここでご紹介させていただきます。

(応援メッセージ)
【受験生の保護者の皆さん こんにちは。
入試まであと約二ヶ月、なんとも気ぜわしい毎日をお過ごしと存じます。
受験生の皆さんもいろいろと不安でしょうが、受験生以上に緊張しているのは、ひょっとして保護者の皆さん、大人の方かもしれませんね。

時々、塾の先生方から伺うのですが、特に男の子の場合、入試直前になっても火が付かなくてノンビリしているという話もあるくらいです。

一見ノンビリして見える子どもたちがいる一方で、ここへ来て、勉強はやっているのだが、調子が出ていないというお子さんもいらっしゃるかもしれません。「うちの子は順調ですよ。」というほうが、実際のところマレなのではないでしょうか。

さまざまな受験生にとって共通するのは、これからの期間が、栄冠を勝ち取る、すなわち合格するための調整期間なのだという点です。

積み重ねてきた勉強で明らかになった苦手分野を補い、心を落ち着かせ、入試当日にベストを尽くせる状態に持って行くための準備期間です。本日の入試問題解説会が、これからの期間を如何に過ごせば良いのかというヒントになればいいなと思います。

人は誰でも大舞台に臨むと緊張するものです。
一流の人はどうやってそれを乗り越えているのでしょうか。

オリンピックのような大きな試合を前に、有力選手の「試合を楽しんできたいと思います。」といったコメントをよく耳にします。以前はあまり耳にしなかったのですが、最近では多くの選手が口にするようになりました。初めて聞いたときは、なんとも大胆不敵だなとビックリしたのですが、考えてみれば、彼らほど懸命に緊張感と戦っている人はいない筈です。でも、「プレッシャーに押しつぶされそうです」などと人前で言えるはずもないのです。 

ひょっとして、あの「模範回答」は彼らの作戦かもしれません。勿論、彼らは緊張を和らげるために自己暗示を掛けているのでしょう。そして、周囲の人にもリラックスして欲しいと思っているのではないでしょうか。応援してくれる人が不安そうな顔をすれば、それが選手本人にもプレッシャーとなって降りかかってくることを彼らはよく分かっているのです。だからこそ、選手とサポーター達は一心同体なのだと思います。優勝インタビューで「応援して下さった方々に心より感謝申し上げます」という言葉には、「いつも暖かく見守って支えてくれた」という気持ちが込められているのではないでしょうか?

中学入試のとっての最大のサポーターは、勿論、保護者の方々やご家族の方々です。皆さんが、緊張を顔や言葉に出しては、お子さんを追い詰めてしまいます。

これからは、合格を手にするための調整期間なのですから、焦らず、ゆったりと弱点補強に努めて、自信を身に付けようとしているお子さんを支えて欲しいと思います。繰り返しますが、皆さんがあせりを顔や言葉に出さないでいただきたいのです。どうしたらベストが尽くせるのかお考えになり、特に精神面で支えてあげて下さい。

さて、ここでもう一度スポーツ選手の「楽しむ」ということばに触れておきたいと思います。もともと選手たちも、いつも練習や試合が大好きなわけではないと思います。しかし、その試合を楽しむほどに最高の自分が発揮できれば、勝利を手にすることが出来る。そう彼らは思い、私たちに伝えているのだと思います。

それは受験生にとってみれば、問題が解けたときの喜び、そして志望校に合格したときの嬉しさに匹敵するかもしれません。最高の自分が発揮できること、これが大切であり、楽しむことと言えます。彼らが楽しめるよう、サポーターとして支えてください。

私達教職員も、受け入れる側としてのサポーターだと思っています。ですから、心を込めて申し上げたいと思います。「頑張って下さい!」】

「試合を楽しんできたいと思います」について、少し付け加えてみたいと思います。
選手たちはオリンピックのような大きな大会出場のために、懸命に練習します。試合を楽しむとは、自分が積み重ねてきた練習を信じ、試合に参加するにふさわしい力を身に着けたと思う強い気持ちを言葉にしているのだと思います。また、楽しむという言葉には、自分自身の緊張を和らげるだけでなく、その場所にいる自分を客観的に見る冷静さも感じられます。楽しむという言葉にそんな役割があるとすれば、今後、みんながそのような意味合いで使用するようになるかもしれません。その思いの存在は、大切で普遍的な人間性の基盤からきている、校訓である「正直・親切・勤勉」にも通じるものがあるような気がします。

さて、2学期の期末試験はどうでしたか?
どんな結果であっても、次につながるよう、前向きに進んでいきましょう。

中等部・高等部 校長 江川昭夫