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校長 江川 昭夫からのメッセージ
WEB校長室

2021.07.19 WEB校長室

校長メッセージ【第45回】~1学期終業式 校長講話~

みなさん、こんにちは。校長の江川です。

今日で1学期が終わり明日からは夏休みが始まります。自由になる時間がたくさんありますね。でも、時間というのは不思議なことに、「明日は予定がないから夜更かしできるぞ」、とか、「朝は何時に起きてもいいんだ」、という気持ちでいると、アッという間に溶けて消えてしまいます。

1日24時間をどう使うか。それはみなさん自身にゆだねられています。時間に支配されるのか、それとも自分が時間の支配者になるのか。みなさんはどちらを選ぶでしょうか。みなさんにはぜひ、時間をコントロールできる人になってもらいたいです。

そしてもう一つ、みなさんに意識してもらいたいことがあります。それは、「情報との付き合い方」です。

今は、インターネットを通じて情報があふれる、情報過多の時代です。ニュースや友達からのLINEは、時をかまわずスマホに飛び込んできます。見逃したテレビ番組や映画も、後からネットで見ることができますし、YouTubeも見始めたら時間がいくらあっても足りないかもしれません。

大量の「情報」は付き合い方によって大きく価値が変わります。「情報」は自分の中にインプットし、消化してアウトプットすることで、ようやく自分のものになります。読んだ、見た、というだけでは、自分の血や肉とはならないのです。

例えば、みなさんは、ネットで見たばかりのニュースを家族に説明しようとしたら、意外に理解が足りていなくて、言葉に詰まったという経験はないでしょうか。また、映画やドラマを見たとき、友達と感想を言い合うことで、理解が足りていなかった場面があったことに気づいたり、登場人物の気持ちがわかるようになったり、ということもあるでしょう。

あとで家族に説明してみよう、友達にあらすじや感想を伝えよう、わからないところは聞いてみよう、感想を話合ってみよう、それらを意識して実行するだけで、「情報」は皆さんの中で、より価値のあるものになります。

そして、「時間」と「情報」は、切っても切れない関係にあります。情報を浴び続けていたら、いくら時間があっても足りないからです。自分にとって必要な情報とは何だろうか?心の片隅で自問しつつ、ネットの情報と付き合ってみて下さい。

23日からはオリンピックも始まります。当初期待されていたような応援態勢はかなわず、テレビ前での観戦になります。このような状況で行われるからこそ、選手の活躍だけでなく、オリンピックのために日本にやってくる各国の人たちの考え方や、感染拡大防止を念頭にあらゆることを想定したうえで準備を進めている裏方の方々の仕事にも注目してみましょう。

1学期の始業式で、私は「物事を多面的・多角的な視点で見るということは、とても新鮮でワクワクすること」だと話しました。オリンピックは、自分の好き嫌いや良し悪しといった主観から離れ、多面的・多角的な視点で多様性に浸るチャンスです。

また、パラリンピックには、本校OGの水田光夏(みか)さんも射撃で出場されます。水田さんのこれまでの努力を讃え、みんなで応援しましょう。

新型コロナウィルスの感染拡大、さらに感染力の強いデルタ株の流行にともない、東京都に4度目の緊急事態宣言が7月22日から8月22日まで出されました。神奈川県も16日、独自の緊急事態宣言を発令することを決めました。猛威をふるう変異株は、それまで感染しにくいとされていた若年層も重症化する可能性があると言われています。また、ワクチン接種が滞っており、家庭内でご家族達にウィルスをうつしてしまうリスクも懸念されています。長引くコロナ禍で危機感が薄れがちになっています。緊張感を持って下さい。油断大敵です。みなさんは、不要不急以外の外出を避けること、3密禁止、外出時にはマスクをつけ、帰宅後は手洗い・うがいをかかさないこと、この3つは必ず守ること確認させて下さい。

そんな中、みなさんが楽しみにしていた文化祭も開催形態などを再検討せざるを得なくなってしまいました。「行事が人をつくる」と考える私たちとしても、苦渋の決断であります。今後、感染状況が悪化した場合には、さらに見直すことも起こりえますが、今年度の文化祭は、以下の通りとします。

①観客は在校生および保護者に限定すること

②文化祭当日は、分散登校とすること

③文化祭準備日は、午前中のみの短縮活動とすること

④文化祭団体の発足および承認を2学期の初めに延期すること

以上4点です。このため、夏休みの文化祭準備活動は原則禁止となります。

このような時間的にも、内容的にも制限された中での文化祭となってしまいます。私たちは皆さんの創造性・工夫に期待します。

建学の精神「独立自営」には「自分の力で立つ」という意味があります。校訓「正直・親切・勤勉」という土台の上に自力で立ち、社会の変化を客観的に広い視野を持って全体的に理解しようとする知性を持って下さい。

コロナ禍でも負けない、2021年しかできない、そして森村学園にしかできない、新しい文化祭を創り上げて下さい。心から期待しております。

では、2学期始業式に元気にお会いましょう。
森村学園中等部・高等部 校長 江川昭夫