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校長 江川 昭夫からのメッセージ
WEB校長室

2021.06.16 WEB校長室

校長メッセージ【第43回】 ~心温まる朝~

こんにちは。校長の江川です。

6月に入り、コロナワクチン接種がどんどん進んでいるようです。

国民全員に早くワクチンを打つために、政府も各自治体も知恵を絞っている様子が、毎日のニュースから伝わってきます。政府が設置する「自衛隊大規模接種センター(大手町)」では、東京駅前から会場まで、はとバスと都営バスがシャトルバスとなって運んでくれています。地方自治体によっては、予約ではなく、あらかじめ日時を決めて地区ごとの集団接種を行ったり、高齢者のために巡回接種を行ったりと、様々な工夫を凝らしています。企業や大学での接種も始まるようです。

ワクチン接種のためには、医療従事者の確保、会場内での効率的な接種、スムーズに予約できるシステム、ワクチンの配送方法やロスの防止など、様々な課題があります。
また、地域ごとの特徴もあり、あちこちに大きな接種会場を作ったからといって、誰もがスムーズにインターネットや電話で予約して、会場に迷うことなく行けるわけではありません。

各自治体委の関係者の皆さんがしてくださっている工夫は、下記の首相官邸サイトの「ワクチン接種これいいね。自治体工夫集」というサイトにまとめられています。
とても興味深い情報が集まっていますので、ぜひ読んでください。
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/jirei.html
(私【年齢67歳】の接種体験記:6月12日(土)10時に大手町で接種しました。会場に入り、出るまでの所要時間は約45分でした。たいへんスムーズでした。翌日から注射をしたところは痛くなり、2日間は身体がだるかったです。注射の痛みもだるさも3日目から少しずつもとに戻りつつあります。)

 

「全国の人々に、一刻も早くコロナワクチンを接種するには?」
中高生のみなさんも、自分だったらどうするか考えてみてください。友達や先輩と、ぜひディスカッションしてください。対象は、みなさんのような元気な人だけではありませんから、想像力も働かせなくてはなりません。

さて、14日(月)の朝8時頃、学校に電話がありました。
田園都市線に職場のある方からでした。

それは、森村の生徒の行動をほめてくださる内容でした。

その日の朝、電車に乗っていた小学生と思われる女の子が、駅のホームで、泣きながらお母さんに電話していました。どうやら降りるはずの駅を乗り過ごしてしまったようでした。
それに気づいた森村学園の女子生徒が、その子を慰めつつ、本来降りる駅に行けるよう、反対側のホームに連れて行ってあげたのだそうです。

その様子をご覧になったその方も、女子生徒が学校に遅刻してしまうのではと心配して「私がその子を連れていきましょうか?」と声をかけてくださったのですが、女子生徒は「大丈夫です」とお礼を言って、女の子に付き添っていったとのこと。

その方は、「とても心温まる朝でした」と言ってくださいました。

お話を聞いて、私もとても心温まりました。

情景が目に浮かびました。
毎日、学校にがんばって一人で通っている小学生の子。
その子の様子に気が付いて声をかけてあげる女子生徒。
さらに、その女子生徒の遅刻を心配して声をかけてくださったその方。
とても優しい光景です。
もしかして、その女子生徒も、一人での通学の心細さを経験したことがあったのかもしれません。

人には、“いつか来た道”と、“いつか行く道”があります。
来た道は経験してわかるところがありますが、行く道は誰もが未経験です。
でも、未経験なことは、情報を収集し、想像力を働かせることで補うことができます。

そんなことを思った、コロナワクチン接種と朝の出来事でした。

中等部・高等部 校長 江川昭夫