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校長 江川 昭夫からのメッセージ
WEB校長室

2021.06.09 WEB校長室

校長メッセージ【第42回】~「体育祭」が開催できました~

こんにちは。校長の江川です。

昨年は開催できなかった体育祭も、今年は午前:高等部、午後:中等部と分けて実施することができました。プログラム縮小、無観客、感染拡大防止対策強化の中、雨天と、雨天後のグラウンドコンディション不良とで2回順延されたのち、天候に恵まれ、やっとの開催となりました。元気いっぱいの声援は無しの手が真っ赤になるほどの応援のもと、みなさんも先生方も満面の笑みで終えることができました。

体育祭最後の種目の色別対抗リレーについてです。高等部は青・白・黄・緑・赤、中等部は緑・白・赤・青・黄という結果でした。選手のみなさんは精一杯やって、コロナ禍で練習も1回しか出来ない中で本番を迎えた、と聞いています。勝ち負けはともかく、全部の色に一等賞をあげたいという思いに駆られました。結果にとらわれず、称賛に値する取り組みであったことも事実です。

「行事が人をつくる」の大切さをほのぼのと実感できたこと、嬉しく思います。

高齢者からスタートしたコロナワクチン接種も進んでいます。来年には、また違った景色が見られることでしょう。しかしながら、完全に、人の密集が平気だったコロナ以前の生活に戻るわけではないと思います。これは悲観的に聞こえるかもしれませんが、必ずしも、そうではありません。このコロナ禍に進化したこともあるからです。

例えばみなさんも経験したオンライン授業は、学びを続けるために、先生方もみなさんもやるしかありませんでした。しかし、今では操作にも慣れ、パソコンもある意味、みなさんの文房具の一つとなってきたのではないでしょうか。

イベントやコンサートなどもネット配信されることが増えてきました。先日も、森村学園がシークレット花火でご協力させていただいた第40回記念横浜開港祭が、ネット配信でたいへんにぎわっていました。

他にも例えば、5月の頭に無観客ネット配信された新国立バレエ団のライブ配信は、無料ということもあって延べ12万人という、実にたくさんの方が視聴したそうです。

それだけ潜在的に求められていることを知って、関係者の方々も嬉しかったのではないでしょうか。
また、みなさんの学習面においても、現在行われている“Dual Diploma Program”や東京大学教養学部主催「大学生・高校生のための金曜特別講座」もネット配信があればこそ実現した取り組みです。

こうして、受け取る情報に地域差がなくなり、また、仕事でもテレワークが進んで、都市圏での居住にこだわる必要もなくなるとしたら、みなさんが社会に出る頃には、まず、地球上のどこに住んだらいいだろうといった新しい悩みも出てくるかもしれません。

さて、コロナ禍において、不安やストレスを覚えなかった人はいないでしょう。コロナ禍はまさに「苦」であったわけですが、仏教でいうと、「苦」とは、「思い通りにならない」という意味だそうです。思い通りにならないことで、人は悩むわけです。

日本人は、悩みを人に相談したいと思っても、「重い」とか「暗い」などと思われるのではないかと、言葉にするのをためらう人が多いと思います。でも、悩みは誰もが持つもので、悩みの重さや内容にもよりますが、悩みは心の風邪のようなものだという言い方もできます。風邪は誰でもひきますし、風邪をひくことは恥ずかしいことではありません。

以前、この校長メッセージで、日記を書くことをお勧めしました。日々の出来事や気持ちを文章化するという作業は、自分の気持ちを整理し、客観視するというところにつながっていきます。これには、みなさんが学んでいる「言語技術」が大いに役立つはずです。

そして、自分で消化しきれない悩みがあったり、一人で頑張ることが難しくなったりしたら、誰かに心を開いて伝えてみることを考えてみてください。相手は家族でも友達でも先生でもいい。他者の感想や意見をもらうことで、自分の視野や世界が広がって一歩先に進めることは、実に多いのです。

さて、体育祭が終わりました。今後の学校行事の行方はどうなることでしょうか?学校行事がどのような形での開催になるか、今後の課題です。みなさんが十分に話し合って、心に残る学校行事が一つでも多く開催できれば、これに勝るものはない、と思っています。

中等部・高等部 江川昭夫