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校長 江川 昭夫からのメッセージ
WEB校長室

2021.05.24 WEB校長室

校長メッセージ【第41回】 ~「やればできる!」~

こんにちは。校長の江川です。

コロナ禍はなかなかおさまる気配を見せません。ワクチンの普及が最大の課題といわれる中、非常事態宣言が沖縄(23日~6月20日)にも発出され、現在出されている宣言の延長論も出てきているようです。

私たちはマスク、手洗い・うがい・消毒、会話はマスクをしたまま小声で、健康に留意して規則正しい生活を送るなど、コロナ禍の生活習慣(様式)を厳守しましょう。

NHK総合の「インタビュー ここから」という番組があります。これは、NHKのアナウンサーが自ら企画し、制作するインタビュー番組ということで、最近では、俳優のムロツヨシさんや、スーパーボランティアとして全国の被災地で活動している尾畠春夫さんらが登場しています。

連休最後の5月5日に登場したのは、「やればできる!」というポジティブなフレーズでおなじみのお笑いコンビ、ティモンディでした。このお二人、前田裕太さんと高岸宏行さんは、現在共に28歳。親元を離れて愛媛県松山市の野球の強豪校である済美高校に入学し、甲子園、そしてプロを目指す仲間だったそうです。その二人が、なぜ、今、お笑いをしているのか?その軌跡や心情などを語る番組でした。

二人の甲子園への挑戦は、愛媛大会の決勝でサヨナラ負けをしたことで終わってしまいました。でも、夢しかなかった、楽しくてワクワクする高校生活だったと、お二人は高校生活を語っていました。3年間の充実が伝わってきました。

卒業後、高岸さんはプロを目指して大学野球への道に進みましたが、大学3年の時にケガで野球を断念。一方、前田さんはもう野球は十分頑張ったと自分の中で納得し、大学で法律を学び、大学院にまで進んでいたそうです。

野球ができなくなった高岸さんは裏方や後輩の世話をするうちに応援する側のすごさ、楽しさを知り、「自分の人生のこれから先の課題は応援だ」と決めました。そのころ、東日本大震災が起こり、その復興支援をするサンドウィッチマンの二人の姿を見て、芸人は「応援ができる素晴らしい仕事だ」と、前田さんを誘って芸人の道に進んだそうです。

インタビューはさらに、ライブをしてもお客さんが1人か2人しかいなかった時代のこと、それから先輩のアドバイスを聞いて、しなくてはならないことをしなかったのだと気づかされ、そこからどうしたらお客さんに思いが伝わるかを真剣に考えるようになったことなど、二人の素直さ、まっすぐさが伝わって、思わずうなずいてしまうような話が続きました。

実は、ティモンディのフレーズである「やればできる!」は、母校の済美高校の校訓だそうです。この言葉を前田さんは「自分に自信をつけるための言葉としてとらえている」、高岸さんは「やれば成功するではなくて、やれば成長できるという思いを込めている」と語っておられました。その言葉の裏には、甲子園を目指して頑張ったけれども行けなかった。でも、成長は確実にできたという二人の実体験があったのです。

日本のほとんどの学校には、校訓や建学の精神が定められています。
森村学園の建学の精神「独立自営」は、「どんな時代であっても、自分自身の力で立てる人であれ」ということだと、私はみなさんに話しています。しかし、「独立自営」はとても大きな言葉で、言い尽くすことは難しいとも感じています。昨年度の卒業式で、「きっとこれから、みなさんの心の中で、様々な独立自営の解釈ができていくことと思います。それをそれぞれが突き詰めていってくれたら、こんな嬉しいことはありません」と私は述べました。まさに、ティモンディのお二人は、経験を積み、母校の校訓を自分のものにし、「人生の羅針盤」としていました。そして二人の夢に向かうポジティブなパワーになっていることに、私は深く感動したのです。

夢はかなえられるとは限りませんが、夢は破れて終わりとは思いません。夢を目指して行った努力が、無駄になるわけがありません。がんばった経験は、その人を大きくします。皆さんに夢があったら、将来こうありたいという希望があったら、まずはまっすぐにそこに向かう道筋を考え、進んでいってもらいたいなあ。そんなことを感じたインタビュー番組でした。

25日(火)から28日(金)、第1学期の中間試験です。中学1年生は中学生になって初めての定期試験です。試験ですから、結果が出ればそれにこしたことはありません。しかし、準備したその過程はきっと自分自身を裏切ることはありません。

「やればできる!」「努力は決して裏切らない」を胸に第1学期の中間試験を有意義なものにしましょう。

中等部・高等部 校長 江川昭夫