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校長 江川 昭夫からのメッセージ
WEB校長室

2021.04.08 WEB校長室

校長メッセージ【第37回】~第1学期始業式 校長講話~

みなさん、こんにちは、校長の江川です。

昨日の入学式で中等部に1年生198名を迎え、本日より森村学園中等部・高等部の新しい年が始まります。
昨年はコロナ禍により、年度当初の活動が不自由したので、こうしてみんなで集まるという、当たり前のことがとても嬉しく感じます。みなさんも、学校でみんなと一緒に経験を共有できることに、改めて喜びと意味を感じる1年となってほしいと思います。

さて、昨年度から国際交流多言語センターの活動が始まりました。今はコロナ禍で地理的な移動ができませんが、先生方は、学内でもできる国際交流、多言語教育の道筋をつくるべく、2つのプログラムを考えてくれました。一つは、アメリカの高校との“Dual Diploma Program”、もう一つは、「放課後多言語多文化講座」です。

「放課後多言語多文化講座」は3学期に8言語の講座が行われ、延べ300人以上の生徒が参加してくれました。中等部も高等部も同じ教室で、出欠も取らずにテストもない、純粋に知的好奇心を満たすこの講座、みなさんもきっとワクワクしてくれたと思います。受講した生徒たちのアンケートからは、次回も参加したいという回答が97%に達していました。
森村には、アラビア語やロシア語、中国語など、中学高校では学べないような言語を教えてくれる先生方がいるのです。みなさんも、「うちの先生たち、すごいなあ」と驚いたのではないでしょうか。また、言語は文化と密接に結びついているのだということも、実感できたのではないかと思います。
みなさんは学習について、例えば英語は英語、数学は数学、保健体育は保健体育というふうに、それぞれの教科を独立したものとして考えているかもしれません。しかし、例えばプログラミングは創造的思考でアートに近いなどと言われますし、スポーツにしても実際に身体を動かすだけでなく、現在は数学的な分析も行われおり、一流のスポーツマンは、頭と体の両方を動かせる人です。

今回の講座もそうですが、物事を多面的・多角的な視点で見るということは、とても新鮮でワクワクすることです。また、それまで一方向からしか見ていなかった事柄を新しい視点で見ることで、発見が生まれ、行き詰っていたことにも別の道が見えたりすることも多いのです。

例えば、みなさんが社会に出たら、物事は正解のないことの方が多いかもしれません。自分ならどういう見方をするか、自分ならどう行動するかを決めなくてはいけないときに、この多面的・多角的な視点はとても役に立ちます。
みなさんは好きなこと、小説やマンガを読んだり、音楽を聴いたりすることに時間を使っているでしょう。そして、好きなものを友達と共有したいと思って、感想と共に友達に貸したりしているかもしれません。でも、その友達は、同じものを読んでも、また違う感想を伝えてくるかもしれません。物事の見方は人それぞれだからです。その時に、あなたは共感が得られなくてがっかりするでしょうか。それとも、友達の感想を聞いて面白いと思うでしょうか。できればみなさんには、友達の意見や感想を聞いたら、それを自分の中に取り入れて、感じ方の幅を広げてほしいと思います。その中からまた新たな問いを見つけて、探究していってほしい。探究の方法には、人に話してみること、関連する本を読むこと、いろんな方法がありますから、自分なりにアウトプットとインプットの両方の間口を広げていって下さい。

さて、学校行事についてです。

コロナ禍の中、昨年度はほとんどの行事が中止となりました。しかしながら、3月31日~4月5日まで美術部の展覧会がありました。初日の冒頭では合唱部がオープニングをつとめ、45分間のコンサートがありました。コロナ禍ですから、マスクを通しての歌声でしたが、私の心には届き、響きました。展覧会の方は力作ばかりで、展示状況はとてもさわやかな雰囲気でした。4月4日には管弦楽部の第16回定期演奏会が開催されました。なかなか練習はたいへんだっただろうと思いました。素晴らしい演奏でした。最後まで拍手が鳴りやまず、アンコールを求めたのだと思います。コロナ禍対応の時間の中では叶いませんでした。残念でした。

楠本 晴(くすもと はる)部長の挨拶で、

「新型コロナウイルスという大きな壁に立ち向かいながらも皆で知恵を絞り、協力しながらここまでやってまいりました。その中で、「一人一人の自主性」と「感謝の気持ち」という二つの大切なことを改めて実感しました。例年とは異なる出来事が起こるたびに、部員一人一人が自主的にそれらを乗り越えるために何をするべきかを考え、取り組まなければなりませんでした。しかし、壁に一つ一つ立ち向かうことで私たちは新たな力をつけることも出来ました。更に、それらに取り組む中で周りの方々へのありがたみについて身を持って知ることも出来たのです。」
とありました。素晴らしい、内容だと思いました。

森村学園の未来志向型教育の中で、創造的思考を育むアート思考から、今年度は始まりました。今後を期待したいです。


今年度の行事予定表が公表されました。生徒手帳の前の方にも掲載されています。

ここで、みなさんと確認したいことがあります。
①コロナ禍で今後どんな事態が発生するか、わかりません。
②生徒手帳 年間スケジュールP.4-9 の上方に「(スケジュールは変更になる可能性があります)」とあります。大前提であり、この方針を肝に銘じて下さい。
行事全般的について、コロナ禍を十分に意識して、創意工夫、試行錯誤しながら実施していきましょう。名付けるとすれば「行事が人をつくるーNew Normal ver.」すなわち「行事が人をつくるー新生活様式版」です。

みなさんには、この学園生活の中で、様々な事柄を様々な視点から見る力を育んで欲しいと思います。その力を育む、絶好の機会にして欲しいです。


それを期待して、私の第一学期始業式の講話とさせていただきます。

森村学園中等部・高等部 校長 江川昭夫