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校長 江川 昭夫からのメッセージ
WEB校長室

2021.03.20 WEB校長室

校長メッセージ【第36回】~「在校生、そして卒業生の皆さんへ」:自分だけの正解を探しに~

こんにちは。校長の江川です。

3月19日中等部卒業証書授与式、20日高等部卒業証書授与式が挙行されました。

今年も182名の皆さんが、森村学園高等部を巣立ちました。このたいへんな一年を乗り越えて、卒業していく皆さん一人一人を誇りに思います。幼稚園から、初等部から、中等部からと、森村学園で過ごした時間はそれぞれですが、卒業してからも時折「森村っ子」として過ごした時代を思い出していただければと思います。

今年度は、みずき祭や管弦楽部定期演奏会、部活動の大会など、皆さんが時間をかけて仲間と練習してきたことの成果を見せる場所がなくなってしまい、がっかりしたり、悲しかったりしたことと思います。

世間でも、スポーツの大会、コンサートや演劇、ダンスといった舞台も軒並み中止となり、ようやく開催となっても関係者にコロナ感染者が出て急遽中止ということもめずらしくありませんでした。このままでは、そうした芸術や芸能にかかわる人たちの生活が成り立たず、文化が失われてしまうのではないかという声もあがったほどです。

その一方で、コンサートや舞台はあっという間にオンライン配信が始まり、ネット環境さえあれば誰でも楽しめるようになったのは、大きな変化でした。

芸術や芸能は、私たちの心を癒してくれます。今まで、天然痘やペスト、スペイン風邪といったパンデミックが終息したあとは、芸術や美術が復興したという歴史があるそうです。大変なことがあったとき、人は楽しいことをしたり、美しいものを見たりしてバランスをとるようにできています。これは、心の健康のためにも日頃から意識しなくてはならないことでしょう。

皆さんにも、好きなエンターテインメントやスポーツ等の分野があることと思います。そのジャンルは、この1年何ができて何ができなかったのか、どんな変化をしたのか、改めて注目してみてください。もしそれが将来の自分の夢とつながっているのだったら、その中でどんな役割を果たせる人になりたいか、今回のような緊急事態が起こったらどうするか、などをシミュレーションしてみてもいいかもしれません。

さて、今回103期の卒業生達が私に教えてくれた歌があります。RADWIMPSの「正解」です。発表されたのは2018年のことですから、皆さんはとっくに知っている歌かもしれません。

もともとは、NHKが毎年行ってきた、1000人の18歳世代とアーティストが一緒にパフォーマンスを行う番組「18祭」でRADWIMPSが制作した歌とのことです。まさにこれからの世代の歌でしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=xKjFYKWCDas

【18祭】「正解」RADWIMPSと1000人の18歳、感動の歌声(NHK公式チャンネルより)

「正解」の歌詞に、次のような部分があります。

「あぁ 答えがある問いばかりを 教わってきたよ だけど明日からは
僕だけの正解をいざ 探しにゆくんだ また逢う日まで」(作詞:野田洋次郎)

昨日まで一緒に過ごした友達と道が分かれ、どんな困難な状況でも自ら課題を見つけ解決する自分だけの正解を探す旅に出るというこの歌詞は、私自身の学生時代を思い出させてくれました。

歌は、その時々の思い出と密接に結びつき、聴けば記憶をよみがえらせてくれる「引き出し」です。在校生の皆さんにも、卒業生の皆さんにも、そんな人生を豊かにする「引き出し」がたくさんできますよう、願っています。

森村学園の建学の精神「独立自営」という大きな箪笥(たんす)に、「校訓」の「正直」・「親切」・「勤勉」というそれぞれの「引き出し」があるように、「自分だけの正解の引き出し」もあって欲しいです。

森村学園の在校生そして巣立つ皆さんたちの「未来」が幸福で実り多いものとなりますように。

中等部・高等部 校長 江川昭夫