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校長 江川 昭夫からのメッセージ
WEB校長室

2021.01.08 WEB校長室

校長メッセージ【第32回】~誘惑に負けずに良心に従う人に!~

あけましておめでとうございます。校長の江川です。

まずは高等部3年生の皆さんに向け、メッセージをお送りします。

共通テスト、そして、一般入試が目前に控えています。共通テストは今年が元年ですから、どのようになるのか、不安で一杯なことと思います。それにコロナ禍が輪をかけています。最後のひと踏ん張り、決して気を緩めず、万全の状態で試験日を迎えてください。

この一年、あるいは長い学園生活を通じて、みなさんは勉強に行事に常に真剣に取り組んできたことと思います。時には思うような結果がでず、不安になったこともあったでしょう。さまざまに悔しい思いをして、勉強自体が嫌いになったこともあったでしょう。

大変なことがあっても、つらいことがあっても、みなさんは逃げ出すことなく、今日の日を迎えました。そのことに、まずは胸をはってください。みなさんが日々、積み重ねてきた努力は決して嘘をつきません。自信をもって試験日当日を迎えてください。

そして、いよいよ試験がはじまるというその直前、これまで支えてくれたご両親、先生、友達の顔を思い浮かべてください。きっと気分も落ち着いて、平常心で試験に臨むことができるでしょう。

この一年、みなさんの頑張りを目にしてきた私はなにも心配していません。今日まで頑張れた自分を誇りに思い、そして新天地での頑張りに活かしてほしいと思います。

また、いわゆる秋入試で結果が出ているみなさんには、この3学期新たな目標を持って、臨んで欲しいと思います。4月からより良いスタートが切れるように、もう一段アップさせて置くことが必要だと思います。具体的には、すでに与えられている課題をただ取り組むだけでなく、なぜ、与えられているのか、また、英語検定試験の1月受験でもう一段上を目指してみるとか、立ち止まらずに、進むことにしましょう。

高等部2・1年生、そして中等部生のみなさんにとっては、短い3学期が終わればすぐに新年度がやってきます。これから話す内容を自分事として捉えて生活して下さい。

ここからは新型コロナウイルス感染拡大関係の話です。

昨年1月初旬、中国河北省武漢で初めての感染がわかり、中旬には日本では大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」が感染拡大を防ぐために横浜港で停留しているのをTVで見てから1年が経ちます。

感染症拡大で日本への入国も全面禁止、国内・都市内で移動しないことが騒がれました。外出自粛が強調されていました。みなさんはどんな冬休みだったでしょうか?

初詣もなし、親戚も集まれないお正月は今まであったでしょうか?冗談ですが、親戚からいただく、お年玉の額も今年は縮少傾向で残念だったのではないでしょうか?

英国からの帰国者から変異ウイルスの発見もニュースになりました。専門家はこの変異が、個人個人ができる対策を大きく変えるほどのものではと指摘しています。手指衛生、マスクの着用、換気の徹底、大人数での会食を避けるなど、これまでの感染防止のための行動を、いま一度徹底することに尽きるようです。

昨日、夕刻、緊急事態宣言が発出されました、本日から2月7日までです。昨日の東京都の感染者数は2447人にまで達し、前に想定した以上になりました。対応が遅いという見解は大多数の人が思うことではないかと思います。

誰にも先が見えないトンネルに入り、先が見通せるようになるにはいつになるのか、不安な中にいる現実です。

私たちのこの3学期の大きな課題は「ウイルスが猛威をふるう冬、新型コロナウイルスが追い打ちをかけているこの1,2,3月をいかに乗り越えるか?」です。

これから日本の教育界は進学、進級にかかわる大事な時期に突入します。北村義浩日本医科大学客員教授は大学入試を始め、高校入試、私立中学入試、そして、それぞれの進級課題、これらを何とか乗り越えることが今私たちに課せられている大きな課題だとおっしゃっています。

今後の教育活動については、これまでも政府および神奈川県の通達を踏まえた方針をもとにすすめてきました。今後もその方向に変わりありません。教育活動を止めることなく感染防止対策を今一度徹底し、安全に活動できるように努めます。

具体的な内容は今後発行される生徒指導部だより、保健室だより、カウンセラー通信、学年通信等を必ず熟読し、遵守して下さい。

前回もお話ししましたが、一番考えなければならないことは「生活様式の変化」です。「日常が変わる」のです。

当然、心の持ち様も変わります。むしろ、心の持ち様の方が感染拡大防止には必要なのかもしれません。ですから、「コロナ禍は良心との闘い!」とも言われるのです。

人間にはいろいろな「誘惑」がおそってきます。「誘惑」ですから、負の要素も含まれています。良いことだったら、誘惑とは言わないでしょう。「良心」と「誘惑」をお互いに置き換えてみると、とても興味深く捉えられます。

良いことに反駁しようとする、あるいは無視する「誘惑」にかられないで、必ず自らの日々の生活をより良いものにしようという「良心」に従う、「コロナ禍は誘惑に負けずに良心に従う」、このポリシーこそ、校訓「正直・親切・勤勉」、建学の精神「独立自営」のもとに日々生活している森村生の歩む道だと思います。

1月17日は阪神淡路大震災から26年目になります。みななさんが生まれていない時の話です。その時期になるとTVでも当時のことが報道されると思います。改めて犠牲者の方々のご冥福を心よりお祈りしたいと思います。

それにしても、コロナ禍に身を寄せて、災害とか、国内外の分断、紛争など何が起こっても不思議ではないことを身につまされています。どこからの救援も期待できない孤独な「地球の姿」も露呈しているかもしれません。私たちはそんな不安の中で生きていく必要があります。どんな困難な状況で自ら課題を見つけ解決する力を身につけて欲しい、その力を持って今後の社会で幸せに生きていって欲しいのです。これも、建学の精神「独立自営」のもとに日々生活している森村生の歩む道です。

今年はどんな年にしたらよいでしょうか?前回の第二学期終業式の私の話の復習です。

2021年の十二支は丑年(うしどし)です。年賀状は牛の絵でした。干支(えと)は「干(え)」と「支(と)」の組み合わせです。「干(え)」が「辛(かのと)」と「支(と)」が「丑(うし)」で、2021年の干支は「辛丑(かのとうし)」です。

 

 

 

 

 

「60種類ある干支は古代中国で生み出された、年や方向などを表す数の数え方で、正式には十干十二支(じっかん・じゅうにし)と言います。「甲乙つけがたい」というように用いられる「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸(こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き)」の10種類の漢字からなる十干(じっかん)と、皆さんにもお馴染みの「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」という十二支との組み合わせで、数を表します。有名な壬申(じんしん)の乱や戊辰(ぼしん)戦争は、この十干十二支、つまりこの干支の年に起こった戦乱でした。

さて、この十干と十二支を順番に並べると、10と12の最小公倍数である60番目で最初の組み合わせに戻ります。ここから「暦(こよみ)が還(かえ)る」ということで、還暦ということばも生まれました。満60歳の人は、その年に赤ちゃんのように生まれ変わるという思いを込めて赤い服を贈られ、再出発をお祝いします。皆さんの周りにも、人生の第2ステージを迎えたお爺ちゃん・お婆ちゃんがいらっしゃるのではありませんか。」

「辛丑(かのとうし)」のは「植物の一生」を例えていると言われています。「辛(かのうと)」は「草木が枯れ、新しくなろうとしている状態」。「丑(うし)」は「種から芽が出ようとする状態」。何か「新しい出発」の兆しを感じます。

それと同時に、「草木が枯れる…終わり」も感じます。「転換期」ということにもなりそうです。

転換期だからこそ、下を向かずに上に向かって挑戦する!上に手を伸ばして、何かをつかもうとする!負けてはいけない!

コロナもあり、あったからこそ、時代は変わる。そこでつらいこともあるけれど、次に向かってがんばろう!2021年はそういう年なのです。

2021年は日々の努力が大事。当たり前のことを当たり前にやる。だけど着実に進める。 2020年は新型コロナウィルスで当たり前がなんだか、わからなくなってしまったところがあります。まずは当たり前を取り戻すことからです。

昨年は計画の年だったようです。コロナの中で、試行錯誤の連続で、そこから次にはよりよくするにはどう進めたらよいかの計画が生まれています。がんばって計画ができたのですから、次は「実行」です。迷わずに地道に実行してみましょう。一人で頑張ることは意外とたいへんです。誰かを意識してみると、頑張れるかもしれません。二つの力が意識されることによって力が生まれる。情勢は変わっていく。これが2021年の上手な生き方ではないでしょうか。

これで、三学期始業式の私の言葉とします。

森村学園中等部・高等部 校長 江川昭夫