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校長 江川 昭夫からのメッセージ
WEB校長室

2020.07.31 WEB校長室

校長メッセージ【第27回】リモートとは~「時間の支配者になること」~「自学自習のススメ」

みなさんこんにちは。校長の江川です。

私が、本校に赴任して、1年4か月が過ぎました。

本年は、創立者森村市左衛門先生没後101年に当たります。長きにわたる伝統にも思いを馳せる今日この頃ですが、市左衛門先生はコロナ禍を想像されていたでしょうか?

村上もとかさんの人気漫画をドラマ化した2009年感動巨編TBS日曜劇場「JIN−仁−」は、ある事件がきっかけで江戸時代にタイムスリップした現代の脳外科医が、自らも幕末の動乱に巻き込まれていくという内容でした。その中で「神は越えられない試練は与えない」という今にふさわしいセリフがあったと記憶しています。

とはいえ、8月9日~23日が夏休みで、その前後、合計13日間はオンライン授業(リモート)です。この一学期間、リモートとリアルが混在した学校生活を送ってもらいました。

みなさんにとってはどうだったのでしょうか?私たち、教職員も多種多彩な試行錯誤の連続です。みなさんも同様に試行錯誤の連続でさぞたいへんなことだったと思います。

「人が成長するのは試行錯誤を繰り返しているとき 宇宙飛行士 若田光一」

何度も繰り返しますが、コロナ禍で本当に印象に残っている言葉です。

たいへんですが、だいぶ慣れてきたリモートについて、お話ししたいと思います。

さて、明日から始まるオンライン授業(リモート授業)と夏休みを、みなさんにどう過ごしてもらおうかな? と考えてみました。そこで昨年の第一学期の終業式に話したテーマ、「時間の奴隷から支配者へ」というテーマでお話ししたいと思います。

これからお話しする内容は昨年の今頃、みなさんに配られた「夏に出会う2019森村学園 中・高等部」の第1ページに『夏に出会う「時間の奴隷から支配者へ」」という題名で書きました。中1のみなさんは持っていないと思います。ごめんなさい。今からお話をしますので、聞いて下さい。

『むかし、南の島のある酋長が、文明国を旅してきました。みやげ話を聞きに集まった人たちに、彼はこう言いました。

「彼らは、四六時中カチカチとなる丸いものを腕に巻き付けていて、それを見ている。それはたいへん恐ろしいものらしく、そこから命令らしいものが出ているようで、そのとおりに行動しているように見えた。」』

南の島の酋長は、時間に支配されている文明人の暮らしを皮肉ったというよりは、ほんとうに不可解な恐ろしさを感じたということです。

確かに私たちの暮らしは、時間によって成り立っています。朝は学校が始まる時間から逆算して起きますし、夜は見たいテレビ番組と相談のうえ、寝る時間を決めますよね。

そうした時間に支配された生活は、行き過ぎるとかなり息苦しいものなります。

そんな中、夏休みとかリモートについて、第一学期の経験を思い出してください。Teamsでまだ朝の朝礼、午後の終礼が始まらなかったころ、みなさんの生活習慣はどうだったでしょうか?リモートは私たちに時間に支配された生活を抜け出すよい機会を与えてくれると思います。うるさく起こされもしないし、授業時間の始まりや終わりを告げるチャイムもありません。一日24時間という長い時間を、自分で割り振って使うことができます。

でも、時間の制約を受けないからといって、時間を上手く使えるというわけではなく、支配者になれたわけでもありません。

時間をよりよく統治する能力に欠けた者は、結局は時間に復讐されることになるのです。

リモートに加え、夏休みは「時間の支配者になれる」絶好の機会ではないでしょうか? 自分のペースで構いません。心の緩みには気をつけ、ほどよい緊張感のなかで、毎日勉強するようにしましょう。大事なのは、規則正しく、計画を立てて、コツコツやるということです。はじめこそ張り切って、毎日8時間勉強しても、途中で辛くなって投げ出してしまったら意味がありません。それならば、毎日1時間を1ヶ月つづけるほうが、長い目で見れば確かな力となります。習慣として身についたものは、夏休みが終わっても継続することができるからです。「継続は力なり」です。

このコロナ禍に、更には夏休みに「時間の支配者」となって、みなさんには「しなやかな“しつこさ”」を身につけて欲しいと思います。

本校の校訓は「正直・親切・勤勉」です。校訓は、成功への一番の、そして唯一の近道な合言葉です。「しなやかな“しつこさ”」で頑張るみなさんには、きっと未来が待っていると思います。そして、建学の精神「独立自営」は、市左衛門先生の正義に根ざした、社会を変革しようとする自立した人財を育む、もう一つの合言葉でもあります。

森村での学びも人生の学びも「学びにおける自学自習」を身に着けてこそ、自らの成長があるものと確信しています。リモートで得て、リアルにも価値観を見出す、自学自習の習慣は、みなさんをコロナとの共存の世界で大いに役立つこと請け合いです。

新型コロナ感染症とのお付き合いの中で、「感染者数の拡大を防ぐ大切なこと」として、「『三密』を作らない」という内容は十分に承知しているものとして、更に、みなさんに三つ、励行して欲しいことがあります。

①決まりごとは素直に受けてとめ、絶対に守る。

②決まりごとを励行していない人には勇気をもって注意する。

③決まりごとを保護者の方や先生方は何度も口酸っぱく指導することになる。みなさんの命を預かっているからこその指導、絶対に「うるさい」などと思わないこと。

ICT利用の真っただ中、リモートに慣れつつあるみなさんに大忠告があります。SNS等の利用で誤った利用方法に陥らないで下さい。利用方法でみなさんが世間から問われた場合、多大な責任が伴うものであること認識しておいて下さい。

明日から8月。どんな夏になるのでしょうか?

2学期には元気な姿で再会しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

森村学園中等部・高等部 校長 江川昭夫