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校長 江川 昭夫からのメッセージ
WEB校長室

2020.06.02 WEB校長室

校長メッセージ【第23回】中等部入学式校長式辞~「強さ」ばかりでなく周囲を巻き込むような「寛容な心」も~

2020年6月2日 中等部入学式校長式辞

本日、こうして、ようやく新入生の皆さんとお会いすることができました。校長の江川昭夫と申します。中等部1年生194名の皆さん、ご入学、誠に、おめでとうございます。

森村学園は本年4月に創立110周年を迎えました。110年前というと、明治43年、西暦で1910年です。皆さんは、「明治」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
明治時代は一気に日本の近代化が進んだ時代です。江戸幕府の鎖国から一転して、世界に向かって日本が開かれ、積極的に西洋の制度や文化を取り入れた時代でもありました。
森村学園は、そのような激動の時代に創立されました。創立者である森村市左衛門先生はこの明治時代に民間で初めて海外貿易を行った実業家です。市左衛門先生が作った会社は、現在、ノリタケ、日本ガイシ、TOTOなど、様々な分野にわたる企業に発展しています。


建学の精神「独立自営」、そして考えられる人、行動できる人、学び続けられる人になって欲しいという願いが込められた校訓「正直・親切・勤勉」を市左衛門先生は私たちに残されました。校訓は「人徳を備え、自らの力で人生を切り拓き、世界の力、社会の力となる人財の育成」のための行動指針です。さらにそれは、皆さんに「幸せに生きて欲しい。」という合言葉でもあるのです。
さて、新型コロナウィルス感染拡大により、私達の生活はもちろん、皆さんの学校生活も、大きな変化を余儀なくされています。目に見えないウィルスの脅威により、たった3か月で世界中の社会が変わるとは誰一人として想像もしないことでした。しかし、物理的に人間が世界を行き来できなくとも、情報はインターネットを通じて世界中に流れ、私たちは自由に情報を受け取り、また発信することもできます。すでに私達はグローバル世界の住民の一員であり、どこにいても誰とでもつながることができるのです。


今日入学された皆さんに期待することは、世界の人たちと手を取り合いながら、より良い社会を創っていく人となって欲しいということです。
そのために、大切なことが3つあります。
1つ目は、今まさに大変な状況を経験し、何が正解になるかわからない場面で「どんな状況でも自分で考えて課題を解決できる力」です。
2つ目は、『英語の力』です。オンラインの世界でもオフラインの世界ででも、世界をつなぐ重要なツールとしての英語力は、皆さんの視野を大きく広げてくれることでしょう。
最後の3つ目は「どんな場所でも眠れて、好き嫌いなく何でも食べられる『たくましさ』『精神的な強さ』」です。自粛生活の中でも「精神的な強さ」が育まれたことと思います。
「強さ」ばかりでなく周囲を巻き込むような「寛容な心」も持ち合わせることができるとすれば、素晴らしいと思います。
中等部になった皆さんには、これからの6年間に様々な学びや経験が待っており、世界もどんどん広がっていくはずです。今日出会った新しい仲間は、育った環境も価値観も違う人たちです。「寛容な心」をもって「自分とは違う」ということを受け容れられる人になって欲しいと思います。
私達教職員は、時には皆さんの背中を押し、時には併走しながら、共に成長していきたいと思っています。どうか、安心して森村学園の学校生活を送って下さい。

今後の登校については、しばらくは変則的な状態が続きます。実際に学校内で過ごす時間の短縮が余儀なくされます。どうか先生やクラスの仲間といられる時間を有意義に過ごしてください。最後に、新入生の皆さんの充実した学園生活を願って、式辞といたします。
ご入学、誠に、おめでとうございます。

中等部・高等部 校長 江川昭夫

新入生を迎える江川校長