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校長 江川 昭夫からのメッセージ
WEB校長室

2020.06.27 WEB校長室

校長メッセージ【第25回】「森村の新しい教育様式の中で~ with COVID19(コロナと共存)~」~表現力や対話する能力を意識しよう!~

いよいよ7月2日から、一斉登校が始まります。社会の動きと同様に、学校生活も新型コロナウィルスと共存しながら前を向いて進むことになります。

本校は、「森村の新しい教育様式」へと向かっています。長期の休校による学習の遅れの心配をされる方も多いのですが、オンラインでの学習支援はもちろんのこと、様々なことを想定したロードマップを作成し、皆さんの学習機会の損失を最小限に抑え、学びを止めないことを最優先としています。 

新型コロナウイルスと共存していく学校生活の中で一番大きな課題は、先生や友だち、先輩・後輩たちとのコミュニケーションの機会が圧倒的に減ることです。だからこそ、今、対話する機会を意識的に増やし、また対話の質を向上させて欲しいのです。 

21世紀スキルの最も大切なものは、「論理的思考力・批判的思考力・創造的思考力」だと思います。それらは、皆さんが学校で友だちとおしゃべりをしたり、ふざけあったり、時には議論を交わす交流の中でも育まれるのです。そうした刺激は、皆さんの知識を広げ、対話の質を高めることにもつながっています。 

一方通行が多いオンラインのコミュニケーションに比べ、双方向型のコミュニケーション量が増えています。コロナ前に比べて、コミュニケーションの機会は不十分ですが、今できることから始めて、徐々に広げていきましょう。学校生活の中で互いに知恵を出し合い、授業でも共有できればと思います。互いに直接会って交流できることは貴重な機会ととらえることが大切です。そのような時間を大切にしていきましょう。 

もう一つ、皆さんにお勧めしたいことがあります。それは、休校期間中のこと、そして「三密」を避けた新しい学校生活のこと、その時々に体験した出来事や気持ちを、ぜひ記録しておいて欲しいと思います。PCなどのデバイスを利用して保存しておくことが望ましいのですが、日記でも、簡単なメモでも、形式にとらわれず、また毎日でなくてもかまいません。表現力を鍛えることを心掛けましょう。 

新型コロナウイルス感染拡大に伴う様々な社会生活上の制約や変化は、地球上のほぼすべての人々の共通した体験です。しかし、その体験から感じたことは唯一無二のものです。出来事や気持ちを文章化するためには、自分の中で整理することが必要です。それは俯瞰(ふかん)的、すなわち高いところから広い視野で自分自身を客観視することにつながります。 

自分が書いたその文章を後から読み返すと、自分自身の変化に気が付くでしょう。その文章を書いた時点において、自分の中で消化し切れずに前に進めないと感じていたことが、自らの視点を変えることで、いつの間にか乗り越えることができる自分に気が付くことでしょう。 

今回のパンデミックは、社会生活だけでなく、自然環境や人の価値観にまで大きな変化をもたらしています。それは時として、皆さんを不安にさせる要素でもあります。それを乗り越える一手法として、今まで以上に友だちとの対話の質を上げ、対話の機会を増やすことが大切です。さらには、今こそ個人的な体験を文章として残し、それを読み返すことで、自らを客観視する経験を重ね、自らの表現力に磨きをかけて欲しいと思います。それらは「胆力至誠(事にあたって恐れたり尻込みしたりしない精神をもち、常に誠実であること)の決心で困難に打ち勝つ」ことを願った創立者が遺した「独立自営」の精神に通じることになると思います。 

中等部・高等学校 校長 江川昭夫